新規事業に携わるようになり大事だと思う10のこと。

こんにちは。nkyutです。

 

今日は、IT企業で新規事業に絡むようになって早10年近くが過ぎ、そこで仕事を進めるために大事だと感じたことを軽くまとめておきたいと思い文字にしてみました。

 

新規事業に携わるようになり大事だと思う10のこと

1. 心身を常にクリアに保つこと

2. 感謝と謝罪はすぐにきちんと行うこと

3. ビジネスモデルを根本から理解すること

4. 判断軸はブラさず、その場に応じ素早く行動すること

5. 自分は常に初心者であると思うこと

6. 多種多様な価値観に触れ、それを受け容れること

7. 感情も理論もどちらも必要だということ

8. 情報やコミュニケーションを円滑に回すこと

9. 事前の調整や根回しは必要悪であるということ

10. 最優先するべきステークホルダーは「社会」というお客様であるということ

 

こうやって見ると、「当然じゃん」と思うようなことばかりですが、その「当然」を当然のこととして行動できることが重要なのだと日々思い知らされます。

では、簡単に一つずつまとめてみます。

 

1. 心身を常にクリアに保つこと

新規事業を立ち上げようとすることは、挫折と反発と急変がいつでも襲って来る混沌とした作業になります。

ゲームのように「この扉を開けたらゾンビが出てきそうだな。よし、いっちょ準備を整えておくか」というような状況ばかりではないのです。

むしろ、「マジか。こんな些細ななんの変哲も無い小径にさえもトラップがあったのか!!」というようなことばかりです。

小慣れて来ると多少はそのトラップにも気付きやすくなったり、事前に察知したりするようになりますが、万事が万事そうもいきません。

つまり、運用フローやマニュアルが整備されているようなルーチンワークよりも新規事業を立ち上げる際の緊張感は強く、ストレスが大きい状態が平常であると言えるのではないでしょうか。

その中においても、正しく物事を判断することが求められるので、まず頭と心を強く保ち冷静でいることが大事です。

加えて、突然の事態に対応できるよう常に元気でいることも求められます。これが結構大事な要素だったりすると個人的には思います。

健全な精神は健全な肉体に宿るという格言よろしく、風邪をひいたりしている中で最高のパフォーマンスを出すことはなかなかに難しいことです。

つまり、「風邪をひかない」という一見当たり前なことも案外に重要なスキルになります。

そう、体が資本というのは言い得て妙だということだと僕は思います。

 

2. 感謝と謝罪はすぐにきちんと行うこと

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という諺がありますが、自身が会ったことのあるエグゼクティブな方々は、誰もが誠実な方ばかりです。

「ありがとう」を誰に対しても公平に伝えます。「申し訳ない」と率先して謝ります。

これができることは、きっと上に立つために必要不可欠な要素なのだと思います。

「そういう人の為だからこそ多少苦しくとも頑張れる」と配下の人が思うのでしょう。

やはり動かせる人数が多ければ多いほど、事業も大きくなります。

「会社は社長の器で決まる」という言葉はきっとこういうことも一つの要素として含まれているのだろう、と私は考えています。

そして、もう一つ。

新規事業などをやるという人は、社内外問わず案外限られています。

あるプロジェクトが終わり、もうそのメンバーと会うことはないだろうと思ったところで、次のプロジェクトでも結局はその人たちと再び出会うということはままあることです。

だからこそ、遺恨を残しては自身にとって損です。どうせならば、またあの人と一緒に仕事をしたいと思わせた方が自身にとってプラスに働くことが多いのです。

そう、「情けは人の為ならず。自分の為である」ということ。

それに、誰だって感謝されたりきちんと謝罪をしてもらえれば、自分のことを認めてくれたと実感できて嬉しいものですよね。

そうやって、頼れる人脈や頼られる自分になることで、仕事の幅も質も格段に上がります。

感謝と謝罪。大事です。

 

3. ビジネスモデルを根本から理解すること

これまた当然のことですが、ビジネスモデルをきちんと理解しなければいけません。

 理解するためのフレームワークというものは色々とありますが、自分としては「ヒト・モノ・カネ」を抑えることが根本だと思います。

その点で「ビジネスモデルキャンバス」は単純明快化できるので便利だと思います。

ただ、それは入り口に過ぎず、社内外問わずどういったステークホルダーがどのような思惑で存在しているのかは言うに及ばず、法規制や広義の意味での競合など微に入り細に入り理解しておくことが重要です。

また、新規事業というと立ち上げにだけ目が行きがちですが、「ビジネスの継続」という観点も忘れてはいけません。

つまり、言うまでもなくキャッシュを認識することが非常に大事です。

ですが、ビジネスモデルを根本からきちんと理解できていないと、想像以上にキャッシュを必要とし、いつの間にか枯渇寸前なんてことにもなるかも。

そんなことにならないように、頭の中で様々な事柄の関係性を思い描けるようになる必要があるのがビジネスです。

そして、(4)へと続くのです。

 

4. 判断軸はブラさず、その場に応じ素早く行動すること

判断軸。これがなかなかに難しいものです。

そして、さらにはそれを揺るぎないものにするとなると、それはそう簡単にはできません。

しかし、多種多様な情報から決断をし、行動しなければ物事は前には進みません。

その為に、判断軸が必要となります。

その軸を設定する為にも(3)に述べたビジネスモデルの理解が必要不可欠です。

その理解がなければ、圧倒的に誤った行動を取っていても気付かないことすらあるからです。

圧倒的に誤っていなくとも、軸がユラユラしていると、あっちにこっちに行ったり来たりしてしまい遠回りをする、もしくは、目的地に辿り着けないという可能性すら出てきてしまいます。

なので、迷った時の指針はしっかりと持とう。

そして、それに従って素早く動こう。

今の世の中、情報は簡単に伝播し、特にデジタルの事業であれば、より簡単に模倣されてしまいます。

なので、正しい行動を取るだけではなく、「速く」ということも大事です。

繰り返します。速く、かつ、正しい行動を取ること。それが大事なことなのです。

 

5. 自分は常に初心者であると思うこと 

そう、慣れるな、ということです。

慣れはいつしか舐めるに繋がります。

舐める。つまり、侮ることです。慢心してはいけません。

そもそも新規事業に慣れなどは存在しません。いつだって、新しい状況が生まれて行きます。

新規事業では、似たような状況を経験することはあったとしても、あくまで似た状況であり、完全一致ではありません。

似たような状況なだけなのに、完全一致と勘違いして以前と同じだからと高を括り、その時と同じ行動を取ってしまうと手痛いしっぺ返しを喰らう可能性が有ります。

数学の公式ようなもので、あくまでも公式を利用しつつも、その時々に適した数値を入れなければ正しい解は導かれないのです。

そう、一つでも代入を間違えれば、出した答えは不正解です。

だからこそ、自分自身を過信しないよう、「初心者」であることを意識しておきましょう。

ただ、「初心者」である自分に甘んじてはいけません。

あくまで気持ちとしての意味合いです。知見はプロフェッショナルである必要があります。

この「気持ちは初心者だけれど、知見はプロフェッショナル」という相反する自分を心の中に飼っておこう。

ちなみに、時たま「知見は初心者だけど、気持ちはプロフェッショナル」という人に出会うことがあります。いわゆる「知ったかぶり」という彼です。

知ったかぶり、ダメ、絶対。

 

6. 多種多様な価値観に触れ、それを受け容れること

自分を初心者であると思えば、どんな意見にも触れる価値があると思うはずです。

そして、そのような価値のある意見は受け容れることができます。

ただ、受け容れるといっても鵜呑みにする訳ではありません。

受け容れた後に、それをどう取捨選択し、どう活用していくかがプロフェッショナルとしての自身の行うべき作業です。

料理人であれば、料理に必要な卵は手に入れた。

さて、この卵をどう調理するか。それが腕の見せ所なのです。

そもそも、この卵は料理に使っても良いものなのか。もしかしたら、腐っているものではないのか。もしかしたら、毒なのかもしれない。もしかしたら、盗品かもしれない。

そうやって考え、どうアレンジするかが自分の仕事です。

それでも、卵は手に入れておいて損はありません。

腐った卵だって、もしかしたら、敵に向かって投げつけることで役立つ金の卵になるかもしれませんしね。

 

7. 感情も理論もどちらも必要だということ

二項対立ではなく、両立しなければいけないことというのは、世の中に多々あります。

新規事業を進める上でもそれは当然に言えることです。

例えば、どうしても意見の対立が生じてしまい、二進も三進も行かなくなってしまった。さて、この状況で、情に訴えるか、理論武装で進めるか。

経験から言えば、二兎追いましょう、ということです。何か一つだけでうまく行くということは、きっと存在しません。

情も理論もどちらだけでもどこかで綻びが生じ、妥結点を見つけなければ、物事は瓦解します。瓦解しても良い案件でないならば、とにかく支点を探そう。

つまりは、何事もバランスだということです。

そして、その支点を探すために必要となることは、全体を俯瞰できる視野と視点です。

そのためには、物事をどこまで大きく捉えることができるか、どれだけ適切に状況を認識できるかということも重要になります。

そのためには、多種多様な情報がなければいけません。

多種多様な情報を得るためには、一次情報と二次情報の双方を入手する必要があります。

そのために必要なものが、自分が頼れる人脈だったりするのですよね。

おや、どこかで聞いたような話にまで飛んでいったぞ。

 

8. 情報やコミュニケーションを円滑に回すこと

チームとして機能するために重要なこととして、これも当たり前だけれど、情報を適切に行き渡らせることが大事になります。

では、「情報」とは何か?

辞書によると「ある特定の目的について、適切な判断を下したり、行動の意思決定をするために役立つ資料や知識」とありました。

うん、ここに全てが集約されている気がするぞ、と。

逆に言うと、情報がなければ判断はできないのです。それは、判断を下した人の判断がどうしてそのような内容になったかを示すものでもあります。

つまり、納得して行動するためには情報が必要不可欠なのです。

そして、そのような情報をきちんと伝える、適切に集めるために必要なものが円滑なコミュニケーションです。

では、「コミュニケーション」とは何か?

これも辞書によると「社会生活を営む人間の間で行われる知覚・感情・思考の伝達」とあります。

うん、これもここに集約されている気がするぞ、というやつです。

つまり、円滑な伝達ができる状態を作ることがマネジメントとして、いや、人間として行うべきことだということです。

それがなければ、情報が伝わらないのです。

だからこそ、組織として成果を出すために僕らはコミュニケーション能力をあげる必要があるのではないでしょうか。

ただ、個人として成果を出すために、必ずしもコミュニケーション力が必要となる訳ではないので、その点が難しいところでもあるのかもしれません。

 

9. 事前の調整や根回しは必要悪であるということ

これもコミュニケーションの一環だけれど、敢えて切り出します。

事前調整と根回しは必要悪です。

僕はそう思っています。

正々堂々とぶつかっていけよ、と思われるかもしれませんが、正々堂々とぶつかって華々しく散っては元も子もありません。

ビジネスパーソンである僕らが目指すべきは「成果を出すこと」です。

成果を何と置くかは人それぞれだと思いますが、いずれにせよ成果を出すためには、時には迂回をしなければ難しいこともあります。

逆に言えば、鵜飼をすれば成果を出せるならば、そうしない方が怠慢であると僕は思います。

でも、倫理や法に反すること、人間としての尊厳を傷つけるようなことはしちゃダメです。

ルールを守った上で、成果を出す。それがビジネスです。

 

10. 最優先するべきステークホルダーは「社会」というお客様であるということ

では、最後です。

「成果を出す」とは何か?どういう状態なのか?

僕は「お客様が幸せであること」と考えています。それも「社会」という名の定義がしにくいお客様です。

これは非常に難しいことで、最大公約数の問題になると思います。

つまり、マジョリティとマイノリティの問題に関わってくるのです。

物凄く雑に言うと、「100人中99人が幸せだが、唯一1人だけは圧倒的に地獄の業火に焼かれるような不幸せな状況を作っていいのか?」ということになります。

しかし、これはおかしい。僕は、そう思います。

僕としては、そんな1人がいたとしたら、自分は平穏な気持ちで幸せを心から享受することは出来ません。きっとそんな人が多いのでしょう。

そうなると、世の中というものは51人の幸福と49人のそうでもない人に分けられるような気がします。

もしかしたら、49人の幸福と51人のそうでもない人なのかもしれませんが。

ただ、いずれにせよ、その中でどれだけ幸福な人を増やすことができるかが会社などの存続意義になるのではないかと考えています。

しかし、実際には、独裁や2:8の法則などと言われるように、最大公約数ではなく、最小公倍数が世の中の原理なのかもしれません。

でも、幸せになる人が多い方が良いじゃないですか。笑顔が増える世の中の方が素敵じゃないですか。

僕はそう思います。そのための新規事業に、僕は従事したい。

つまり、僕の判断軸は、「お客様にとって幸せなことか否か」なのです。

 

 

なんて、妙なテンションの中、最後にもう一度まとめます。

 

新規事業に携わるようになり大事だと思う10のこと

1. 心身を常にクリアに保つこと

2. 感謝と謝罪はすぐにきちんと行うこと

3. ビジネスモデルを根本から理解すること

4. 判断軸はブラさず、その場に応じ素早く行動すること

5. 自分は常に初心者であると思うこと

6. 多種多様な価値観に触れ、それを受け容れること

7. 感情も理論もどちらも必要だということ

8. 情報やコミュニケーションを円滑に回すこと

9. 事前の調整や根回しは必要悪であるということ

10. 最優先するべきステークホルダーは「社会」というお客様であるということ

 

お粗末様でした。